パレスチナからのメッセージ

2023年11月02日

パレスチナからのメッセージ

在日本韓国YMCA編『交差するパレスチナ 新たな連帯のために』の寄稿者であるニダル・アブズルフ氏(東エルサレムYMCAとパレスチナYWCAの共同設立による「ジョイント・アドボカシー・イニシアチブ」のプログラムディレクター)からメッセージが届きました。ガザと並行して、西岸の状況もますます悪化しつつあることが克明に伝えられています。ぜひご一読のうえ、パレスチナ解放のための発信・行動を心よりお願いいたします。

(以下)


ガザ地区から遠く離れてはいますが、私たちはヨルダン川西岸の非常に劣悪な環境で働いています。ほとんどの都市、町、難民キャンプで、毎日暴力行為が起こっています。ヨルダン川西岸ではこれまでに約95人のパレスチナ人が殺害され、1000人が負傷、1000人がイスラエルによって逮捕されました。

イスラエル占領下で課された移動制限により、YMCAスタッフはあるエリアから別のエリアに移動することができません。人々に必要な心理社会的サポートを提供することが非常に困難になっています。多くの人が職を失い、特にイスラエル国内で働いていた人たちは支援を必要としています。ガザの労働者の多くはガザに戻ることができませんでした。 YMCA はこれらの労働者の一部を私たちの施設に受け入れ、心理社会的サポート、住居、食事を提供しました。

現在の暴力的状況はパレスチナの人々に大きな影響を与えています。東エルサレムYMCAは緊急事態下で活動しています。私たちのプログラムのほとんどは、移動制限とイスラエルの抑圧による心理社会的影響全般により、うまく機能していません。コミュニティの多くが分断されており、多くの人々が助けや支援を必要としています。また、寄付機関の政治的志向による資金提供方針の変更のため、私たちは資金削減の脅威にもさらされています。 YMCAファミリーと平和を愛するすべての人々として、私たちが地域社会や困っている人々に奉仕できるよう、私たちと連帯し、緊急アピールをご支援いただくようお願いします。

引き続きのご支援に感謝いたします。


パレスチナの平和

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教会と社会の課題を扱う神学的オピニオン誌。1952年4月創刊。

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