カール・バルト研究

カール・バルト研究

絶対的逆説を指さす神学

宇都宮輝夫著
本体価格:3,600円(10%税込定価: 3,960円)

サイズ:A5判 314ページ
ISBN:978-4-400-31093-8 C1016
発行年月:2021/01/25

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内容紹介

バルトは何を目指していたのか

聖書解釈学という切り口からバルトを読むと見えてくるものは何か、弁証法やアナロギアを通し浮かび上がるバルトの福音理解とはいかなる特徴を持つのか、また神学史家としてのバルトの慧眼の秘密はどこにあるのか。
バルト神学の本質に迫る、著者の半世紀に及ぶ研究の総決算。
 
【目次より】
第1章 バルトの聖書解釈学、そして聖書と啓示
 第1節 『ローマ書』の解釈学
 第2節 聖書と解釈学:『教会教義学』第3章を中心に
 第3節 次章に向けて:真の弁証法と偽の弁証法
第2章 バルト神学の連続性と発展
 第1節 課題と方法
 第2節 弁証法と類比:その存在論
 第3節 類比と弁証法:その認識論
 第4節 連続性と発展
第3章 バルトの近代神学史理解
 ――近代神学への転換をいかに理解するべきか
 第1節 歴史の見方
 第2節 バルトの近代理解
 第3節 近代の科学的理性と宗教
 結 び
 
【著者について】
宇都宮輝夫(うつのみや・てるお)
1950年生まれ。1972年北海道大学文学部卒業、1976年同大学大学院博士課程中退。同大学文学部助手、室蘭工業大学助教授、北海道大学助教授を経て、1996-2015年北海道大学教授。2017年北海道千歳リハビリテーション大学教授。専門はキリスト教学、宗教学、死生学。著書に『生と死の宗教社会学』(1989、ヨルダン社)、『宗教の見方』(2012、勁草書房)、『生と死を考える』(2015、北大出版会)。編著・共著に『面白いほどよくわかるキリスト教』(2008、日本文芸社)、『死生学・第2巻』(2008、東大出版会)、訳書にジェフリー・ゴーラー『死と悲しみの社会学』(1986、ヨルダン社)、ブライアン・マクギネス『ウィトゲンシュタイン評伝』(共訳、1994、法政大学出版局)など。
 

【書評】

『本のひろば』2021年4月号(評者=寺園喜基氏)

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