スキャンダラスな人々

スキャンダラスな人々

レーン夫妻スパイ事件と私たち

岸本羊一著
本体価格:1,748円(10%税込定価: 1,923円)

サイズ:四六判 168ページ
ISBN:4-400-41231-8
発行年月:1991/07/30

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内容紹介

レーン・宮沢スパイ事件の真相

本書で「スキャンダラスな人びと」とは、体制派から異端視され・忌避と排斥の対象となる少数派のことである。
戦前、大日本帝国において、「スキャンダラスは人びと」とはどのような人たちだったのか。特に戦時下では?
本書は、1941年12月8日、太平洋戦争勃発当日の早朝に検挙された北大外国人教師レーン夫妻、および夫妻と親交が深かった北大生宮沢弘幸さんに焦点をあてる。
国家権力がいかにして「スパイ事件」をでっち上げ(「外人スパイ一斉検挙!」)、市民間に相互不信と分断を持ち込むか。それに対して市民が一人ひとり毅然として抵抗することがいかに困難であるか(キリスト教会とて例外ではない)。事件の経緯と余波を丹念にたどり直す。
「スパイ防止法」「国家秘密法」「特定秘密保護法」等々、国家権力が繰り返し持ち出してくる秘密主義がどのような恐怖をもたらすか、この事件ははかりしれない教訓を示している。
【著者について】
きしもと・よういち氏は1931年生まれ、同志社大学大学院、ユニオン神学校で学び、日本基督教団紅葉坂教会牧師を歴任。1991年逝去。

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