ユダヤ人も異邦人もなく

ユダヤ人も異邦人もなく

パウロ研究の新潮流

山口希生[著]
本体価格:2,250円(10%税込定価: 2,475円)

サイズ:四六判 240ページ
ISBN:978-4-400-11185-6 C1016
発行年月:2023/04/21

書籍のご購入はこちら

この書籍は以下の各書店からもご購入いただけます。

※アマゾンや楽天で取り扱っていない場合でも、ぜひ教文館にご相談・ご注文ください。

仕入れ・在庫のご確認はお問い合わせフォームからご利用できます。

内容紹介

NPP(New Perspective on Paul=パウロへの新たな視点)を徹底解説

信仰義認論を最重視する従来のパウロ理解に異議を申し立て、20世紀後半から英米圏の新約学界で激しい論議を呼んでいる「パウロへの新しい視点」(NPP)。それは、イエスやパウロが生きていた時代のユダヤ教に関する新知見に基づき、キリスト教がユダヤ教に下してきた「行為義認主義」という評価に根本的修正を迫るとともに、パウロの宣教の核心が何であったかをめぐる理解にも再考を促す。本書は19世紀のバウルから21世紀のバークレーまで重要な論者を綿密に追跡。本邦初のNPP本格解説書。

【目次より】
第1章 第二神殿時代のユダヤ教とパウロ
 第1部 NPPの先駆者たち
第2章 パウロ神学における普遍主義――F・C・バウル
第3章 パウロの神秘主義とはどんなものか――アルベルト・シュヴァイツァー
第4章 ユダヤ人としての使徒パウロ――W・D・デイヴィス
第5章 「罪」に打ち勝つ「神の義」――エルンスト・ケーゼマン
 第2部 NPPを代表する研究者たち
第6章 第二神殿時代のユダヤ教の真のすがたを求めて――E・P・サンダース
第7章 ユダヤ民族主義と使徒パウロ――J・D・G・ダン
第8章 キリスト自身の神への忠実さ――リチャード・ヘイズ
第9章 パウロとイスラエルのストーリー――N・T・ライト
 第3部 ポストNPPの旗手たち
第10章 キリストは身代わりか、解放者か――ダグラス・キャンベル
第11章 「恵みのみ」を再考する――ジョン・バークレー
第12章 パウロ研究の新潮流がもたらすもの

【著者について】

山口希生(やまぐち・のりお)
1970年生まれ。早稲田大学卒業、金融機関に15年勤務後、セントアンドリュース大学に留学、神学博士号(新約聖書学)取得。現在、日本同盟基督教団中原キリスト教会牧師、東京基督教大学、東京神学大学等の講師。著書に『「神の王国」を求めて――近代以降の研究史』(ヨベル、2020年)など。

PAGE TOP

福音と世界

毎月10日発行(小社入庫)。
教会と社会の課題を扱う神学的オピニオン誌。1952年4月創刊。

書籍のご注文と「福音と世界」の定期購読は下記よりお申込みいただけます。

書籍をご注文

福音と世界 バックナンバー

ページトップへ戻る