聖書を読む技法
聖書を読む技法
ポストモダンと聖書の復権
E.デイヴィス/R.ヘイズ編 芳賀 力訳
本体価格:5,000円(10%税込定価:
5,500円)
サイズ:A5判
432ページ
ISBN:978-4-400-12432-0
発行年月:2007/09/28
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内容紹介
いま聖書の権威が低下している。
価値の多元化・相対化の中で、教会は聖書の正典性をいかに主張できるのか――。
ポストモダンから投げかけられる「大きな物語」への批判に対して、神の救済史のストーリーをいかに語りうるのか――。
現代人の間で聖書の位置づけが希薄化している現実に抗して、聖書の力を新たに取り戻そうと集まった10名の神学者たちによる「聖書プロジェクト」。
本書はその共同研究と、説教実践の豊かな成果である。聖書とは何か。聖書をいかに読み、語るのか。その答えがここにある。
【目次より】
聖書の解釈をめぐる九つの命題
「聖書プロジェクト」チーム
第I部 どのように聖書を読み、教えるか
第1章 教会の中で信仰告白的に聖書を教える
エレン・F・デイヴィス
第2章 教会における聖書の権威
ロバート・ジェンソン
第3章 一貫した物語として聖書を読む
リチャード・ボーカム
第4章 第二のナラティヴを発見する――探偵小説と歴史的方法の構造
デイヴィッド・シュタインメッツ
第II部 生きた伝統
第5章 教父たちの釈義はまだ有用か――初期キリスト教の詩編解釈についての若干の省察
ブライアン・E・デイリー(イエズス会士)
第6章 キリストは聖フランチェスコのようであった
ジェームズ・ハウエル
第7章 ポストモダンの時代に聖書を忠実に読む
ウイリアム・ステイシー・ジョンソン
第8章 ポスト・キリスト教時代の教会で聖書を忠実に説教する
クリスティーン・マックスパッデン
第9章 信仰共同体における聖書の受肉
L・グレゴリー・ジョーンズ
第III部 むずかしいテキストを読む
第10章 批判的に伝承する――内的な聖書解釈を求めて
エレン・F・デイヴィス
第11章 復活の光の中で聖書を読む
リチャード・B・ヘイズ
第IV部 いくつかの説教の中から
第12章 傷つきやすさ、契約の条件
エレン・F・デイヴィス
第13章 自分に課す破壊力
エレン・F・デイヴィス
第14章 希望の囚われ人
エレン・F・デイヴィス
第15章 あなたを救い出そうとする神はどなたか
リチャード・B・ヘイズ
第16章 網で捕らえられて
リチャード・B・ヘイズ
第17章 生きるにしても死ぬにしても、私たちは主のもの
リチャード・B・ヘイズ
聖句索引
【寄稿者紹介】
リチャード・ボーカム(Richard Bauckham)聖アンドリューズ大学、新約聖書学教授、ワードロウ司教講座教授
ブライアン・E・デイリー(イエズス会士)(Brian E. Daley)ノートルダム大学、キャサリン・F・フィスキング講座神学教授職
エレン・F・デイヴィス(Ellen F. Davis)デューク大学神学部、聖書学・実践神学准教授
リチャード・B・ヘイズ(Richard B. Hays)デューク大学神学部、新約聖書学、ジョージ・ワシントン・アイヴィー講座教授
ジェームズ・C・ハウエル(James C. Howell)マイヤーズ・パーク合同メソジスト教会(ノース・キャロライナのシャーロット)、主任牧師
ロバート・A・ジェンソン(Robert W. Jenson)プリンストン神学研究センター(ニュージャージー)、研究主任
ウイリアム・ステイシー・ジョンソン(Willam Stacy Johnson)プリンストン神学大学、組織神学、アーサー・M・アダムス講座准教授職
L・グレゴリー・ジョーンズ(L. Gregory Jones)デューク大学神学部、神学部長、教授
クリスティーン・マクスパッデン(Christine McSpadden)聖公会カリフォルニア監督教区、司祭
デイヴィッド・C・シュタインメッツ(David C. Steinmetz)デューク大学神学部、歴史神学、エイモス・レーガン・カーンズ講座教授