キリスト教の自己批判
キリスト教の自己批判
明日の福音のために
上村静
本体価格:950円(10%税込定価:
1,045円)
サイズ:新書判
136ページ
ISBN:978-4-400-32490-4 C1016
発行年月:2013/10/18
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内容紹介
「日本を批判的に検討し、よりましなものにしていくことが日本人の責任なのであり、同じように教会を批判し、よりよいものにしていくことがキリスト者の責務なのだと思う」(本文より)。
ユダヤ学・聖書学に精通する著者による講座「旧約聖書と新約聖書――『聖書』とはなにか」(日本クリスチャン・アカデミー/早稲田奉仕園共催、全5回、2012年6~12月)の講義ノートを基にして渾身のキリスト教批判を展開し、ラディカルなイエスの福音から現代社会と教会を見直す問題作。著者のこれまでの研究と思索のエッセンスを平易にまとめた一冊でもある。
【目次より】
第1回 聖書の非神話化と再神話化
第2回 「聖書」と「歴史」――解釈学的問題
1. モーセ五書に「物語られている歴史」と「物語る者の歴史」
2. 「読者」の歴史
3. 現代における「聖書」と「歴史」
第3回 黙示思想とコヘレトの書
1. 黙示思想
2. コヘレトの書
3. 二元論的思考とキリスト教
第4回 イエスと原始キリスト教――その連続・不連続
1.イエスの語る「神の国」
2. キリスト神話
3.パウロ
4.イエスとキリスト教の連続・不連続
5.これからの「キリスト教」「キリスト者」「信仰」「教会」
第5回 ユダヤ教・イエス・キリスト教――明日の福音のために
1.聖書から読み取れる〈いのち〉についての洞察
2.表象にまつわる問題
3.「信仰」と自己
4.キリスト教の現代的意義
5.キリスト教の継続的な自己批判の必要性
【著者略歴】
上村 静(うえむら・しずか)
ユダヤ学・聖書学専攻(Ph.D.)。著書に、Land or Earth? (T&T Clark, 2012)、『旧約聖書と新約聖書』(新教出版社、2011年)、『宗教の倒錯』(岩波書店、2008年)、『キリスト教信仰の成立』(関東神学ゼミナール、2007年)、『イエス』(関東神学ゼミナール、2005年)。訳書に、P・シェーファー『タルムードの中のイエス』(共訳、岩波書店、2010年)。