キリスト教史 下巻 増補新版

キリスト教史 下巻 増補新版

宗教改革から現代まで

フスト・ゴンサレス/石田学・岩橋常久 訳
本体価格:5,900円(10%税込定価: 6,490円)

サイズ:A5判 470ページ
ISBN:978-4-400-22110-4 C1016
発行年月:2020/06/25

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内容紹介

増補新版に基づく待望の新訳!

「ゴンサレスのキリスト教史」は、2002年・03年に邦訳上下巻が刊行されて以来、わが国で最も信頼できる通史として多くの読者を獲得してきた。キリスト教史上の重要人物の生涯や思想、教会の歩みを、社会全体との関わりの中でエピソードを追って物語のように読み進めることができる。
2010年に刊行された原書下巻の増補新版は、宗教改革に1章、現代史に2つの章が増補されたのみならず、随所に修正と改訂が施された。
本書は、その増補新版に基づく待望の邦訳であり、その結果旧版より80頁以上も増えた。
キリスト教が近代世界の形成の中でたどった激動の歴史を詳述し、変化する社会的文脈況の中で信仰のかたちが多元化・多様化する状況を活写する。
キリスト教の未来のアイデンティティを考えるために必読の歴史書である。
【目次】
第I部 宗教改革
 年 表
1 宗教改革を求めて
2 マルティン・ルター――改革への巡礼
 長い探求
 改革の嵐
3 不確かな十年間
 捕囚、動揺、そして反乱
 帝国議会
4 ルターの神学
 神の言
 十字架の神学
 律法と福音
 教会と秘跡
 二つの王国
5 ウルリヒ・ツヴィングリとスイスの宗教改革
 ツヴィングリの巡礼の旅
 ローマとの断絶
 ツヴィングリの神学
6 急進改革運動
 最初の再洗礼派
 革命的再洗礼派
 以後の再洗礼派
7 ジャン・カルヴァン
 カルヴァンの初期の経歴
 『キリスト教綱要』
 ジュネーヴの改革者
 カルヴァンとカルヴァン主義
8 グレートブリテンの宗教改革
 ヘンリー八世
 エドワード六世
 メアリ・チューダー
 エリザベス
 スコットランドの宗教改革
9 ルター主義のその後の展開
 シュマルカルデン戦争
 暫定規定
 スカンディナヴィアのルター主義
10 低地地方の宗教改革
 政治的状況
 プロテスタントの説教
 乞食党
11 フランスのプロテスタント主義
 変化する王政
 聖バルテルミー祝日の虐殺
 三アンリの戦い
12 カトリック宗教改革
 スペインにおけるカトリック宗教改革
 プロテスタント主義との論争
 新しい修道会
 教皇による改革
 トリエント公会議
13 危機的状況の中でのプロテスタント主義
 スペイン
 イタリア
 ハンガリー
 ポーランド
14 激動の時代
 参考図書
第II部 正統主義、合理主義、敬虔主義
 年 表
15 教義と懐疑の時代
16 三十年戦争
 嵐強まる
 戦争の推移
 ウェストファリア条約
17 荒野の教会
18 ピューリタン革命
 ジェームズ一世
 チャールズ一世
 長期議会
 内戦(ピューリタン革命)
 摂政政治
 王政復古
19 カトリック正統主義
 ガリア主義と、教皇権力への反対
 ヤンセン主義
 静寂主義
20 ルター派正統主義
 フィリップ主義とルター派厳格主義
 正統主義の勝利
 ゲオルク・カリクストゥスと「混合主義」
21 改革派正統主義
 アルミニウス主義とドルト会議
 ウェストミンスター信仰告白
22 合理主義的選択
 デカルトとデカルト的合理主義
 経験主義
 理神論
 デイヴィッド・ヒュームと経験主義への批判
 フランスにおける新しい潮流
 イマヌエル・カント
23 聖霊主義的選択
 ヤーコプ・ベーメ
 ジョージ・フォックスとクエーカー派
 エマヌエル・スエーデンボルグ
24 敬虔主義的選択
 ドイツ敬虔主義(シュペーナーとフランケ)
 ツィンツェンドルフとモラヴィア派
 ジョン・ウェスレーとメソジスト運動
25 十三の植民地
 ヴァージニア
 北部のピューリタン植民地
 ロード・アイランドとバプテスト派
 メリーランドのカトリック主義
 大西洋岸中部の植民地
 大覚醒
 参考図書
第III部 「キリスト教世界」を超えて
 年 表
26 「キリスト教世界」を超え行く時代へ
27 変わりゆく世界――アメリカ合衆国
 十三州の独立
 初期の移民
 第二次大覚醒
 マニフェスト・デスティニー(明白な運命)
 と対メキシコ戦争
 奴隷制と南北戦争
 南北戦争から第一次世界大戦まで
 新興宗教
28 変わりゆく世界――西ヨーロッパ
 フランス革命
 新しいヨーロッパ
 イギリスでの展開
29 変わりゆく世界――ラテンアメリカ
 新興諸国家の装い
 新興諸国家における教会
30 変わりゆく世界――東方教会
 ビザンティン・キリスト教
 ロシア正教会
 その他の東方教会
 さらなる変化――ソヴィエト連邦の崩壊
31 プロテスタント神学
 思想の新しい流れ
 シュラエルマッハーの神学
 ヘーゲルの体系
 キェルケゴールの著作
 キリスト教と歴史
32 近代社会と対峙するカトリック教会
 教皇制とフランス革命
 ピウス九世
 レオ十三世
 ピウス十世
 ベネディクトゥス十五世から
 ピウス十二世まで
33 地理的拡張
 植民地主義の時代における宣教活動
 アジアとオセアニア
 アフリカとイスラム世界
 ラテンアメリカ
 エキュメニカル運動
34 ローマ・カトリック教会
 ヨハネス二十三世と第二ヴァチカン公会議
 パウルス六世からベネディクト十六世まで
 神学的な展開
35 「中心」での危機――ヨーロッパのプロテスタント教会
 第一次世界大戦とその後の混乱
 再開された闘争
 戦後
 次の世紀へ
36 「中心」での危機――合衆国のプロテスタント教会
 第一次世界大戦から大恐慌まで
 大恐慌と世界大戦
 戦後の時代
 新たな世紀
37 周縁とされてきた世界の活力
 アジア
 アフリカ
 ラテンアメリカ
 エキュメニカル運動
 第三世界と「文脈化」の諸神学
 地の果てからの宣教
38 エピローグ――地球規模の視点からの歴史
 キリスト教世界を超える新たな地図
 未来に開かれた歴史のかたち
 参考図書
著 者 フスト・ゴンサレス(Justo L. Gonzalez)
1937年、キューバで生まれる。キューバの神学校を終えた後イェールで学び、歴史神学の分野で学位を取得。エモリー大学、コロンビア神学校等で教鞭をとり、アトランタにある超教派神学校を最後に、現在は引退生活。スペイン語圏におけるプロテスタント神学の発展と発信を牽引してきた。英語とスペイン語で多くの著書がある。邦訳は他に『キリスト教思想史』『キリスト教神学基本用語集』『これだけは知っておきたいキリスト教史』。
訳 者 石田 学(いしだ まなぶ)
1953年、小田原市生まれ。シカゴ大学大学院、ウェスタン神学大学(Th.M.新約聖書、D.Min.組織神学)で学ぶ。現在日本ナザレン教団小山教会牧師、日本ナザレン神学校教授。著書:『平和を生きる』(日本ナザレン教団社会活動委員会)、『日本における宣教的共同体の形成 使徒信条の文脈的注解』『エフェソ書を読む 釈義と説教』(新教出版社)。
訳 者 岩橋常久(いわはし つねひさ)
1945年、熊本市生まれ。1969年、日本ナザレン神学校卒業。1988年、ニューヨーク・ユニオン神学校STM課程修了。2004年、同志社大学博士課程後期修了、博士(神学)。現在 日本基督教団隠退教師。訳書:小山晃佑『裂かれた神の姿』(日本基督教団出版局)他。

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