中世キリスト教の七つの時
中世キリスト教の七つの時
片山寛著
本体価格:2,500円(10%税込定価:
2,750円)
サイズ:A5判
288ページ
ISBN:978-4-400-31024-2 C1016
発行年月:2022/2/22
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内容紹介
中世思想史からキリスト教の核心へ
神学と哲学、大学と修道院、疫病と社会。
これらの関係の中から神についての真理を探究し、
膨大な思索を紡ぎ出してきた中世キリスト教。
教理と社会の相互関係史を探究し、
その問題の核心に迫った興味尽きない14編。
【目次より】
序
1 瀧澤・バルト・トマス
I 古代末期
2 聖書翻訳がもたらした祝福と呪い――Vulgataを例として
Ⅱ 古代・中世
3 古代・中世の教理史における死と葬儀
Ⅲ 11世紀
4 思考の開け・存在の開け――アンセルムスCur Deus homoからトマスへ
Ⅳ 12世紀
5 サン・ヴィクトルのフーゴー――その生涯
Ⅴ 13世紀
6 トマス・アクィナス神学の現代的意味
7 トマス・アクィナスと自由学芸
8 トマス・アクィナスにおける観想的生活と活動的生活
9 中世哲学から学んだこと
10 ナフマニデスとバルセロナ討論
Ⅵ 14世紀
11 「中世の秋」を生きた教会の希望
Ⅶ 15−16世紀
12 「死の舞踏」の向こうに見える救い
13 煉獄をめぐる黙想――中世人にとっての死
14 知的障碍者とキリスト教
【著者】片山 寛(かたやま・ひろし)
1951年、高知県室戸市生まれ。岡山大学医学部在学中に岡山バプテスト教会に通い始めた。大学を中退して働いていた1976年、梅田環牧師からバプテスマを受けた。1977年結婚、79年西南学院大学神学部に三年次編入。これらすべてが梅田先生のおかげである。
神学部卒業後、福岡ベタニヤ村教会の牧師をしながら、九州大学大学院およびミュンヘン大学で学び続け、帰国後、西南女学院短大(1992~2003)、西南学院大学神学部(2003~2022)で教えた。専門は西欧中世哲学で、特に13世紀の神学者トマス・アクィナスを研究している。トマス研究では、九州大学大学院以来、稲垣良典先生に師事している。
教会では福間キリスト教会で22年間協力牧師をつとめたのち、2015年から和白バプテスト教会協力牧師。