善き力

善き力

ボンヘッファーを描き出す12章

イルゼ・テート[著]/岡野彩子[訳]
本体価格:3,600円(10%税込定価: 3,960円)

サイズ:四六判 326ページ
ISBN:978-4-400-31103-4 C1016

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内容紹介

彼は何者だったのか?
著者は、夫H・E・テートと共に新版ボンヘッファー全集(DBW)の編集に絶大な貢献を果たし、ボンヘッファーのテキストに誰よりも通暁する碩学である。本書は、著者が2000年代初頭に、主として一般市民を対象に語った講演を収録する。様々なテーマを切り口に、ボンヘッファーの神学思想と信仰世界の豊かさが生き生きと描き出される。

【目次より】
第1章 「善き力に不思議に守られて……」
     ――ディートリヒ・ボンヘッファー――神学者・抵抗運動の闘士
第2章 子どもたちの友
     ――ディートリヒ・ボンヘッファーの生涯と神学における一つの要点
第3章 ボンヘッファーの冒険――平和という神の戒めを知るために
第4章 ボンヘッファーの生涯における聖書
第5章 ボンヘッファーの『服従』におけるイエスの山上の説教
第6章 ボンヘッファーとテモテ
第7章 世界におけるキリスト者の責任
     ――私たちはボンヘッファーから何を新たに学べるのか
第8章 ボンヘッファーと極端なもの
第9章 逆説的な従順――ディートリヒ・ボンヘッファーの神学倫理一九三三~一九四三
第10章 必要な高貴さ――ディートリヒ・ボンヘッファーが思い描くドイツの未来
第11章 「聖なること」は難しい?
第12章 死と復活
付録A ディートリヒ・ボンヘッファー(一九〇六~一九四五)年譜
付録B ディートリヒ・ボンヘッファーの著作
付録C 引用文献
付録D テキストの成り立ち
付録E 著者紹介

著者 イルゼ・テート(Ilse Tödt) 1930年生まれ。ハノーファー工科大学、ゲッティンゲン大学、ハンブルク大学、フランクフルト大学、米国オハイオ州立大学で学ぶ。1957年「イロコイ人とデラウェア人における18世紀ヘルンフートによる宣教の影響」の研究によりゲッティンゲン大学から博士号取得。夫ハインツ・エドゥアルト・テートと共にハイデルベルクの福音主義学術共同研究所(FEST)で研究に従事。1980年代に開始された新版「ディートリヒ・ボンヘッファー全集」(DBW)の編集委員として中心的な役割を担い、夫の没後、そのあとを継いで総編集者に就いた。
訳者 岡野彩子(おかの・あやこ) 大阪大学大学院言語社会研究科言語社会専攻博士後期課程修了。ミュンヘン大学、ベルリン・フンボルト大学プロテスタント神学部留学。現在関西大学、京都産業大学非常勤講師。著書に、博士論文『ボンヘッファーの人間学』(大阪大学CO デザインセンター)ほか。訳書に『ブレヒト 詩とソング』『ブレヒト 音楽と舞台』(共訳、花伝社)ほか多数。

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