【執筆者】(50音順)
猪刈由紀(いかり・ゆき)
1971年生まれ。京都大学修士課程、ボン大学博士課程修了(Ph.D)。上智大学、東洋大学ほか非常勤講師。主要業績:Wallfahrtswesen in Koln vom Spatmittelalter bis zur Aufklarung (Koln 2009). 「18世紀ケルン市参事会の政策に見る世俗化と宗派性の変容――巡礼援助と対プロテスタント政策を事例として」(『西洋史学』 245、2012年)。「ハレ・フランケ財団(シュティフトゥンゲン)における救貧と教育――社会との距離・神との距離・積極性」(『キリスト教史学』 70、2016年)。
鈴木喜晴(すずき・よしはる)
1973年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。早稲田大学本庄高等学院非常勤講師。主要業績:「ジョン・ベーコンソープのカルメル会史擁護――修道会の「正統性」と「継承」理念」(『史観』第160冊、2009年)。「14世紀修道会史叙述における「隠修」の問題――カルメル会とアウグスティヌス隠修士会を中心に」(『エクフラシス――ヨーロッパ文化史研究』第1号、2011年)。「14世紀カルメル会士の預言的伝統と修道制――ヒルデスハイムのヨハネス『擁護者と誹謗者の対話』より」(甚野尚志・益田朋幸編『ヨーロッパ文化の再生と革新』知泉書館、2016年)。
高津秀之(たかつ・ひでゆき)
1974年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科単位取得満期退学。博士(文学)。東京経済大学経済学部准教授。主要業績:”Die Neuorganisation des Militarwesens in der Stadt Koln 1583: Uber-legungen zum Einfluss auf das politische Verhaltnis zwischen Rat und Gemeinde,” in: Jahrbuch des Kolnischen Geschichtsvereins?76 (2005).「手術台の上のルターと宗教改革者たち――ヨハネス・ナースの対抗宗教改革プロパガンダ」(『エクフラシス――ヨーロッパ文化研究』第3号、2013年3月)。「カトリックを棄てた大司教――ゲプハルト・トルフゼスの改宗とケルン戦争」(甚野尚志・踊共二編『中近世ヨーロッパの宗教と政治――キリスト教世界の統一性と多元性』ミネルヴァ書房、2014年)。
高津美和(たかつ・みわ)
1975年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。早稲田大学文学学術院非常勤講師。主要業績:「フランチェスコ・ブルラマッキの陰謀――16世紀ルッカの政治と宗教」(『エクフラシス』第5号、2015年)。「16世紀ルッカにおけるアオニオ・パレアリオの教育活動――近世イタリアの宗教的「共生」をめぐる一考察」(森原隆編『ヨーロッパ・「共生」の政治文化史』成文堂、2013年)。
津田真奈美(つだ・まなみ)
1984年まれ。東北学院大学大学院ヨーロッパ文化史専攻博士後期課程単位取得退学。東北学院大学ヨーロッパ文化総合研究所客員研究員。主要業績:「トマス・ヘルウィスのA Declaration of Faithにおける聖書引用について」(『東北学院大学 ヨーロッパ文化研究』12、2011年)。「バプテスト黎明期の聖礼典理解――ジョン・スマイスとトマス・ヘルウィスの「分裂」をめぐって」(『キリスト教史学』70、2016年)。
栂香央里(とが・かおり)
1980年生まれ。日本女子大学文学部史学科博士課程後期単位取得満期退学。博士(文学)。日本女子大学文学部史学科学術研究員、兼任講師。主要業績:「16世紀南ドイツにおけるフッガー家のオヤコ関係――モントフォルト伯家との関係を中心として」(『比較家族史研究』29、2015年)。「宗教改革期アウクスブルクにおけるフッガー家――宗派対立・寛容のはざまで」(森田安一編『ヨーロッパ宗教改革の連携と断絶』教文館、2009年)。
永本哲也(ながもと・てつや)
1974年生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。東海大学、獨協大学、川村学園女子大学非常勤講師。主要業績:「宗教改革期ミュンスターの社会運動 (1525―35年) と都市共同体――運動の社会構造分析を中心に」(『西洋史研究』新輯第37号、2008年)。「ミュンスター宗教改革運動における市参事会の教会政策――1525―34年市内外諸勢力との交渉分析を通じて」(『歴史学研究』876、2011年2月号)。「帝国諸侯による「不在」の強制と再洗礼派による抵抗――1534―35年ミュンスター包囲戦における言論闘争と支援のネットワーク形成」(『歴史学研究』947、2016年8月号)。
早川朝子(はやかわ・あさこ)
1966年生まれ。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士課程修了。博士(学術)。国際基督教大学アジア文化研究所研究員、東都医療大学非常勤講師。主要業績:「アウクスブルクにおける再洗礼派の秘密集会――租税台帳を手がかりに」(高澤紀恵、吉田伸之、フランソワ=ジョゼフ・ルッジウ、ギョーム・カレ編『別冊都市史研究 伝統都市を比較する 飯田とシャルルヴィル』山川出版社、2011年)。ベアトリス・M・ボダルト=ベイリー『犬将軍』(翻訳)(柏書房、2015年)。
山本大丙(やまもと・たいへい)
1969年生まれ。2002年早稲田大学大学院博士課程退学。早稲田大学文学研究科非常勤講師。主要業績:「商人と母なる貿易――17世紀初期のアムステルダム商人」(『史観』第152冊、2005年)。「近世オランダ共和国のメノー派商人」(『創文』第514号、2008年)。「バルタザール・ベッカーと悪魔──17世紀オランダにおける信仰と『脱魔術化』」(『西洋史論叢』第30号、2008年)。
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