正教の道

正教の道

キリスト教正統の信仰と生き方

主教カリストス・ウェア著 松島雄一訳
本体価格:2,300円(10%税込定価: 2,530円)

サイズ:四六判 272ページ
ISBN:978-4-400-32118-7 C1016
発行年月:2021/05/25

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内容紹介

正教会の全体像を知る上で今や古典的定番となった書籍の待望の邦訳。正教の教えを簡潔に説き、古代の教父、現代の著作家、正教の祈祷文などから豊富な引用を行い、その霊性の広さと深さを具体的に伝える。

 
正誤表

 

 
【目次より】
プロローグ 道しるべ
第一章 神秘としての神
「永遠」なるお方の「遠さ」と「近さ」/神秘としての神/「お方」としての神への信仰/三つの「指標」/本質とエネルギア
第二章 至聖三者としての神
相互の愛としての神/一つの本質の内にある三つの位格/各位格の特性/神の両手/至聖三者に祈ること/至聖三者を生きる
第三章 創造主としての神
天を見上げて/ダイヤモンドの橋/身体、魂、霊としての人/小宇宙と仲保者/像?と肖/司祭と王/内なる王国/悪、苦悩、そして人間の堕落/堕落の結果/一人では誰も堕落しない/受難する神
第四章 人としての神
私たちと共に「道」を行くお方/主イイスス、我らを憐れめよ/二つでありながら一つ/「分かち合い」としての救済/なぜ処女懐胎なのか?/死に至るまでの従順/勝利としての死/ハリストス復活
第五章 聖霊としての神      
握りしめたこぶしか、広げられた両手か?/風と炎/聖霊と御子/ペンテコステの賜物/霊的師父と愚者/あなたがそうであるものになれ
第六章 祈りとしての神
「道」を行く者が通ってゆく三つの段階/三つの前提/天国は激しく襲われている /精神の方向転換 /被造物から創造主へ/言葉から沈黙へ/神との一致/暗黒と光
エピローグ 永遠としての神
終わりは近づく/未来の春/永遠への旅
 
【著者について】
カリストス府主教ティモシー・ウェア(Timothy Ware)
1934年、英国生まれ。オックスフォード大学マグダレン・カレッジを古典と神学で優等にて卒業。1958年、正教会に改宗した後、ギリシャ各地を旅し、とりわけパトモス島の聖イオアンネス修道院に長く滞在した。1966年、司祭に叙せられ、さらに修道士となり、カリストスという修道名を受けた。同年から2001年まで、オックスフォード大学の東方正教研究特任講師をつとめた。またオックスフォードでの牧会にも携わった。1982年にはディオクレイアの主教に叙せられ、さらに全地総主教の下にあるサイアテイラとグレートブリテンの大主教の補佐主教に指名された。2007年、全地総主教座に属する名義上の府主教となった。邦訳『正教会入門』(新教出版社、2017)
 
【訳者について】
松島雄一(まつしま・ゆういち)
1952年香川県生まれ。早稲田大学文学部人文学科を卒業後、同大学政経学部・経済学科に編入学、1976年卒業。印刷会社営業部勤務を経て、1990年東京正教神学院に入学。1993年司祭叙聖。日本ハリストス正教会名古屋教会司祭を経て現在、大阪ハリストス正教会司祭。2017年7月長司祭に昇叙。著書に『神の狂おしいほどの愛』(ヨベル)、訳書にシュメーマン『世のいのちのために』、『ユーカリスト』、ティモシー・ウェア『正教会入門』(いずれも新教出版社)、コニアリス『落ち込んだら』(ヨベル)など。
 

【書評】

『本のひろば』2023年1月号(評者=竹田文彦氏)

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