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20世紀ドイツ神学の形成に編集者が果たした役割とは？
今日、出版メディアと思想的営為は切り離せない。しかしその関係を正面から論じた研究は稀だった。本書は20世紀プロテスタント神学史に「編集」の視点から光を当てた、斬新な知識社会学的考察である。
オイゲン・ディーデリヒス、アルバート・レンプ、ヴィリー・ミュンツェンベルクらは、ヴェーバー、ティリッヒ、バルト、ゴーガルテンらをいかに演出していったのか。
『福音と世界』の好評連載「出版社の神学」を大幅加筆して単行本化。

【目次より】
プロローグ　編集者とは誰か・誰が編集者か
　第一部　編集者とは誰か
第1章　オイゲン・ディーデリヒスの出版社とドイツ・プロテスタンティズム
第2章　政治と編集者
第3章　近代出版社の政治的機能
　第二部　誰が編集者なのか
第4章　編集者と市場
エピローグ　思想としての編集者

【著者について】
ふかい・ともあき氏は1964年生まれ。アウクスブルク大学哲学・社会学部博士課程修了。Dr. Phil.（アウクスブルク大学）、文学博士（京都大学）。現在、聖学院大学総合研究所教授。著書に、Paradox und Prolepsis, Marburg 1996、『超越と認識』（総文社、2004年第13回中村元賞）、『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム――ヴィルヘルム帝政期における神学の社会的機能についての研究』（2009年、教文館　2010年度ドイツ学会奨励賞）など。