物語神学へ
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ポール・リクール聖書論集3
ポール・リクール著 久米博、小野文、小林玲子訳
本体価格:2,400円(10%税込定価:
2,640円)
ISBN:978-4-400-31998-6
発行年月:2008/10/24
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内容紹介
一般解釈学や宗教哲学の分野で開拓的な業績を残したポール・リクールの、とくに聖書解釈に関する論考や説教を久米博氏が集成し、3巻に編んだ日本独自企画。
20世紀フランスを代表する哲学者が、いかなる視点・方法から聖書を読んだかを如実に知ることができ、また、その敬虔なプロテスタント知識人としての側面を窺うことのできる好企画。
【目次より】
「わたしのために自分の命を失う者は、それを得る」
苦難の記憶
現代の信仰と哲学
神話と歴史
宣言から物語へ
「聖なる」テクストと共同体
物語神学へ――その必要性、その原資、その難問
悪――哲学と神学への挑戦
【訳者紹介】
久米 博(くめ・ひろし)
1932年生まれ。東京大学文学部卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。宗教学博士(ストラスブール大学プロテスタント神学部)。桐朋学園大学教授、立正大学教授を歴任。主要著書:『象徴の解釈学』『キリスト教』『現代フランス哲学』『隠喩論』など。リクールの翻訳は『フロイトを読む』『生きた隠喩』『他者のような自己自身』『時間と物語 I、II、III』『記憶・歴史・忘却』など。
小野 文(おの・あや)
1973年生まれ。言語科学博士(パリ第10大学)。現在、慶應義塾大学理工学部准教授。専門は19-20世紀フランスの言語思想史。著作: La notion d’enonciation chez Emile Benveniste, Lambert-Lucas, 2007.論文: Le parcours du sens : Ric?ur et Benveniste, Semiotica, no168, 2008 ; 「不安の継承――ソシュールとバンヴェニスト」『思想』1003号、2008年。
小林玲子(こばやし・れいこ)
1953年生まれ。宗教史・宗教人類学博士(パリ第4大学)。哲学博士(パリ・カトリック学院)。現在、聖母女学院短期大学、児童教育学科准教授。Laboratoire de phenomenologie hermeneutique研究員、日仏哲学会会員、日本基督教学会会員。主要訳書:エイレナイオスの『使徒たちの使信の説明』共訳、『Le Lieu』(西田幾多郎の『場所』のフランス語訳)。主要論文:Totalite et infini et la cinquieme Meditation cartesienne (Revue philosophique de Louvain)
ポール・リクール聖書論集 既刊