現代のバベルの塔

現代のバベルの塔

反オリンピック・反万博

新教出版社編集部(編)
本体価格:2,000円(10%税込定価: 2,200円)

サイズ:四六判 200ページ
ISBN:978-4-400-40750-8 C1016
発行年月:2020年6月

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内容紹介

東京オリンピック・大阪万博、さようなら!
ーーパンデミック下のメガイベントに決定的な否を
 東京オリンピック・大阪万博は、「一つの言葉」のもと民を統治する「現代のバベルの塔」だ! 従来は神が人間をいましめる道徳譚として理解されてきた「バベルの塔」。これを文明・植民地支配からの解放の物語として読みなおすとき、その現在形としてたちあわられるのがほかならぬ2020東京オリンピック、2025大阪万博である。これら現代のバベルの塔は、あまたの街を、生活を蹂躙しながら、パンデミック下でなおも蠢きつづけている。何が起ころうが関係ない、あるいは何ごとも起こってはいない。そのプロジェクトはけっして揺るがないとでもいうかのように。
 月刊誌『福音と世界』2019年8月号の同名特集を大幅増補した本書は、解放の神学、科学技術史、ジェンダー、アクティビズムなどの視点による9つのテクストと著者3名のトークにより、その統治から離脱しようとするたたかいの書である。オリンピックはいらない、万博はいらない。わたしたちにはほんとうのことだけあればいいのだから。装画=武盾一郎、装釘=宗利淳一
【目 次】
はじめに
混乱(バラル)の民として生きるーーオリンピック・万博に反対する解放の神学
 有住航
生活 against オリンピックーー路上のアーティスト・いちむらみさこの見た景色
 いちむらみさこ(インタビュー)
参加しない勇気ーー大阪万博をめぐる断片的省察
 酒井隆史
〈トークセッション〉バベルの塔なき世界へ
 有住航×いちむらみさこ×酒井隆史
「「古代の廃墟」としての近代」の廃墟ーーボイコット2020ー2021
 入江公康
オリンピックとカジノ万博は現代のバベルの塔か?ーー科学技術とプロテスタンティズムの倫理
 塚原東吾
その輝きには要注意!ーー「参加」することに意義はあるのか?
 田中東子
ひとを線引きするーーパラリンピックの歴史的変遷から
 坂井めぐみ
Decolonize This!ーーオリンピックと植民地主義
 井谷聡子
これは私のからだではないーーモノとの新しい関係について
 白石嘉治

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