福音と世界 2008年12月号
内容紹介
「汝、人を殺す勿れ」
「汝、人を殺す勿れ」というのは、キリスト教のことだけではなくて、諸宗教の人でも、無宗教の人でも、モラルさえあれば、認められることだと思います。
しかし、これは原則であって、例外もまたあります。「人を殺す勿れ」というのは、「理由なしに、人を殺す勿れ」ということです。「もし正当な理由があれば、人を殺すことが正当化される」ということです。正当な理由とは何かというと、たとえば正当防衛です。正当防衛には二つの正当な理由があります。一つは、「自らが殺されないためには、相手を殺さねばならない」ということ、もう一つは、「自らの子が殺されないためには、相手を殺さなければならない」ということです。